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『「後回し」にしない技術』を読みました

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ただの時間管理の本ではない、人生相談?悩み相談の回答集のような構成でした。ぱっと見だと聞いたことある解決方法が載っていて、目新しいことはなにもないかと思いきや、ぜんぜん違っていました。大事な考え方や解決策がギュッと詰まった濃い1冊でした。もしかしたら他の本の3、4冊分の内容はあるのではないかな。

良いところ

・海外の著者による翻訳本だけど、とても読みやすい

・デザインや構成が工夫されている。固すぎず柔らかすぎない

・まったく新しいものではないけれど、紹介されている方法一つ一つになぜうまくいかないか、どうしたらいいかを心理学の言葉や具体例を使って解説している

刺さったところ

・「19 雨が降るまで雨ごいをしよう」が受け入れがたく難しかった

→まだ自分でできていないところ。

「勉強でも、ビジネスでも、人間関係でも、成果を上げるためには、それにふさわしい準備期間が必要だ。臨界点の原理は原始反応のようなミクロのレベルから、植物の成長、人生の成功のステップにいたるまで、あらゆる物理的・精神的な変化のプロセスに当てはまる一般的な現象だ。

臨界点に到達する前は、いくらエネルギーを加えても目に見える変化は表れない。だから多くの人が成功を目の前にしてあきらめてしまう。失敗する人には共通点がある。世の中のすべての変化には臨界点があるという事実に思い当たらないという点だ。あきらめた瞬間、成功が目の前まで来ていた事実を見逃してしまうのだ。」

この説明の例として、芽が出るまで5年かかる孟宗竹(もうそうちく)という竹の話や

わらを1本ずつ象の背中に乗せて続けていくといつか象が耐えられなくなって倒れる瞬間がくると説明しています。

ここまでは、自然現象であったり自分自身が諦めずにやり続けていけば良いんだねと納得できますが、これを人間関係に当てはめると途端に私には難易度高くなります。

著者は

「動かない相手を説得する3つのステップ」として

  1. 相手の身になって考えよう
  2. 臨界点を仮定するにしても、同じ方法を繰り返さないようにしよう
  3. 大義名分と理由を提供しよう

とし、息子と一緒に散歩に行くまでの誘い方について紹介していました。

息子側は、初めは「うっとうしくてあきらめ悪いな」と思って断り続けます。それでも、父親である著者は諦めずにあの手この手で誘い出します。(お小遣いあげるよ、とかビール1杯おごるよ!など)それがすごいへりくだって、何度も息子の部屋のドアをノックして散歩に連れ出そうとする姿は一見プライドがなく、親の面目も丸つぶれです。私だったらどうしてここまでしないといけないの?!と感情的になってそこまで行動できません。この違いはなんだろうと考えてみると目的意識の違いだと思いあたりました。

された息子側はどう思うか?ここまで自分と散歩したいんだな、と悪い気はしないし、そこまでされたらしょうがないなと大義名分と行く理由になります。しかも、親の愛情も感じて自己肯定感も上がるでしょう。

いっときのつまらない体面やプライドより息子との関係をよくすることを選んで行動する。

私は家族(=夫)から向けられたマイナスな感情に対して反射で反応してしまうので、善悪とか程度とかもありますができる範囲で広い心を持って大らかな対応できるようにしたいな、と感じました。修行ですね😅。

おわり٩( ‘ω’ )و

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